【戦国武将達の心に刺さる名言と名句】 

膳

織田信長

『人間五十年、下天の内を比ぶれば、夢幻の如くなり。一度生を得て滅せぬ者のあるべきか』

信長が口にすることが多かったと伝えられるこの一節は、平敦盛を討ち取った熊谷直実が出家を決意した時の言葉である。「下天」すなわち楽天化天は仏語で、人間の八百歳を一日として、八千歳の齢を保つとされる神「化天」にくらべれば一瞬の命に過ぎない、儚いわが身であるという意味。信長っも出陣前に死を覚悟してこの詞を歌っていた可能性が高い。

大久保忠教

『御奉公申し上げても、不承面をして御奉公を申し上げたらば、御奉公にならずして、帰って七逆罪の御咎めとなるべし。何事もかごとをも、御意次第、火水の中へも入りて、打ち笑い申して、御機嫌のよきやうに御奉公申し上げ何事をもかごとをも、御意次第、火水の中へも入りて打ち笑い申して、ご機嫌のよきやうに御奉公申し上げ奉れ』

正しく評価されようがされまいが、奉公するとしたら、不承面するのではかえって七逆罪(父を殺害するなどの重罪)の咎めとなる。どのようなことであっても、主人の命令次第に、火の中にでも入り、笑いながら、主人が御機嫌になるように奉公すべきだ。
どのような処遇を受けようと、ただひたすらに主君の御機嫌のよきように忠義に励むべきだという忠教の教えは、主君絶対の近世武士道の成立を示している。

細川ガラシャ

『ちりぬべき時しりてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ』

細川ガラシャの辞世の和歌。
花は散る季節を知っているからこそ、花として美しい。 私もそうありたい。
関が原合戦を前に、東軍に属した夫・細川忠興の足手まといにならないように西軍の人質になることを拒否し大阪玉造の細川邸に火をかけ、三十八歳で死去したという。
ガラシャの自害理由についての新説!!

柳生宗矩

『兵法は、人をきるとばかりおもふは、ひがごと也。人をきるにあらず、悪を殺す也、一人の悪をころして、万人をいかすはかりごと也』

柳生宗矩が著した兵法書「兵法家伝書」の中に記載されている一説
「兵」つまり弓矢・太刀・槍は人を斬るものではなく悪を斬るのである。兵法とは一人の悪をころして大勢の命を救うものである。と説いている

沢庵宗彭

『用心とは、心を用いると書申候へは、言葉にも色にも出して候ては、用心に成不申候。』

「用心」とは、心を用いると書くのだから、ただ心のなかで警戒することが必要で、言葉や顔色に出したのでは、用心にならない。
肥後の国主・光尚に説いた言葉である。

宮本武蔵

『武士の兵法をおこなう道は、何事においても人にすぐる、所を本とし、あるいは一身の切合いにかち、あるいは、数人の戦に勝ち、主君のため、自分のため、名をあげ身をたてんと思ふ。』

武士の本分とは何事においても人よりすぐれるよう努力することであり、一対市でも複数の相手でも勝つことである。つまり勝つことが兵法の目的であり、それは主君のためにもなり、自分の立身のためにもなる。と宮本武蔵は説いている。