―城の構造(曲輪と縄張り)―
曲輪とは?
城の内外を土塁、石垣、堀などで区画した区画域の名称である「郭」とも書く。
主要な曲輪内には曲輪の出入口(虎口)を閉鎖する門を始め、物見や攻撃を与える櫓が建造さえていた。また、兵糧を備蓄する蔵、兵たちの食事を仕込む台所などの建造物が建てらてていた。
さらに中心的な曲輪(天守閣がある)に本丸、それを囲う形で二の丸、三の丸となづけられた。
足助城物見櫓
縄張りとは?
私達が普段使う「縄張り」とは自分達の領地・テリトリーという意味で使用するが、お城の「縄張り」とは、石垣を何処に置くか、ここに櫓を立てよう、また曲輪の配置などの城の設計・デザインの事である。これは当時縄を使って城の設計をしていた事に由来する。
言ってしまえばこの「縄張り」次第で落としにくい城か、簡単に落とせる城かが別れてしまう。非常に重要な事だ。
一般的な城の配置図



このほかにも、本丸を防御するための小さな曲輪や真田丸で有名な馬出など設けてる城もあります、さらには「梯郭式+輪郭式+連郭式」の組合わせによっては様々な城の配置が存在します。
平城・山城・平山城の違い
平城
城の話をするとよく耳にするのが平城・山城・平山城だと思います。
平城は平地に文字の通り築いた城です、よく山城と対義される事が多いのですが、城を築いた後世に作られた概念であるため、実際どの城が平城で山城なのかあやふやです。wikipediaによれば戦国時代末期から江戸時代にかけて築城された平地の城を指すみたいです。

平城の例
山城
山城は険しい山の合間い築いた城です。周りは険しい山なので、敵の動きを抑止できたり、高台に上れば視界も確保できるので、戦闘に向いている城といえます。しかし住むには不便なので、戦国時代からも立てこもり用の城として利用される事が多かったみたいです。江戸時代に入ると戦の心配もないので次第に街道付近の平地に城を築く傾向にはいります。

山城の例
平山城
平山城は平地の中の丘に築いた城の事を指します。平城の住みやすい(政治的)機能及び山城の防衛機能を併せ持った。ハイブリッド城です。江戸城、大坂城、姫路城、仙台城、熊本城などの近世城郭の大多数がこれに当たり、現在、日本100名城に選定されたものの内では、沖縄の首里城も含め51か所あります。
