鳴瀬川水運の基点に位置する
桃生郡の名族長江氏の城

小野館

おのだて

 

小野館跡 提供元:みちのく悠々漂雲の記 様


1.城データ

築城年

  • 古代末?
  • 15世紀末?

築城者

     
  • 井ノ山氏?

別名

  • 無し

天守構造

  • 無し

城郭構造

  • 山城

遺構

  • 曲輪、堀、土塁

比高

  • 60メートル

廃城年

  • 1591年

概 要

小野館は深谷保(現在の宮城県東松島市)の領主・長江氏が鎌倉時代より1590年まで代々居城したと伝えられる。深谷保内にある碑板の中にも長江家の名前が多く刻まれている。

立 地

鳴瀬川が太平洋に流入する河口の2kmに位置し、北から延びて来た丘陵端部に立地する。先端は鳴瀬川に落込み、海から内陸部への陸路交通を規制する。つまり仙台・塩釜方面から石巻方面へ向かう陸路と内陸ぶへの物流の基幹である鳴瀬川水運の基点に位置していた。

構 造

小野館は北側の「桜ヶ森館」と南側の「梅ヶ森館」の異なる2館の総称である。
桜ヶ森館は起伏のゆるい丘陵を利用し段差、切岸で区画した複数の郭で構成されている。
梅ヶ森館は南面が比高25~30メートルの崖、北側は沢に面する急斜面で自然地形に防御された狭長な丘陵を利用する。場内は段差や堀切によって四郭に区分される。

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