1.城データ
落城伝説の城
姫松館と呼ばれるこの城は平泉藤原氏の城で城主は・重臣井ノ山雅楽之丞と伝えられる。
井ノ山氏は1190年奥州藤原氏が滅亡すると残党大河兼任が乱を起こすとこれをたすけて姫松館に立て籠もり、鎌倉方の千葉新介、足利上総前司、小山五郎などを迎え撃ち敗れたという。その際に千代姫が老松の傘にすがって断崖を飛び降り逃亡したという。伝説が残っている。
立 地
一追川中流部北岸の比高60mほどの丘陵上に展開する。城の南1kmに広がる真坂市街は近世に宿が置かれ玉造方面から岩手に向かう道と、石巻方面から秋田方面に向かう街道の分岐店であった。
構 造
姫松館は東西600m、南北330mほどの規模で南面は厳しい断崖で、堀切や、横堀などによって6つの主要郭がほぼ並列するつくりとなっている。
整備された森林公園
姫松館は森林公園として早くに県道から館真下までのアクセス道路、館内の遊歩道も縦横に完備、草狩りも年に数回行っており気軽に散策できる。