真里谷　信応まりや　のぶまさ

誕生と家督争い

★　恕鑑の正式な嫡男であったが、庶兄・信隆が真里谷家の後継者として擁立される

1521年、真里谷家３代目当主・真里谷恕鑑の実子として誕生した。
信応は実子として誕生したため、正式な真里谷家跡継ぎであったが、誕生時には既に庶兄の真里谷信隆が後継者として立てられていたため、父が隠居したときに家督を継げなかった。

★　実子である信応と庶長子・信隆の家督争いが勃発

庶子である信隆の家督継承に不満を持った信応は家督を巡り信隆と争う事を決意し、一族の有力者である真里谷全方らの支持や小弓公方・足利義明の支援を得て信隆を破り家督を相続した。

真里谷家からの追放

★　小弓公方が戦死し北条家と結んだ信隆に敗れ家督を奪われ追放される

1538年、第一次国府台合戦で後ろ盾であった足利義明が北条氏綱に敗れ戦死すると、氏綱と手を結んだ信隆の反撃により家督を奪われ追放された。
以後は里見義堯を頼り落ち延びた。真里谷家の家督は信隆が継いだ。

里見家との戦い

★　真里谷家のピンチに反旗を翻し里見家と争う

信隆が死去後、その跡を継いだ信政（信隆の嫡男で信応の甥）が里見義堯に攻められ、真里谷家がピンチになると信応は里見家に反旗を翻して甥の信政を助けた。
しかし、真里谷家の本拠地「椎津城」が陥落し信政が自害すると、その3日後に跡を追うように信応も自害した。